みんなのジェネラボ03:青木美和氏

立ちはだかる壁の乗り越え方

 次世代に残したいものがある、伝えたいことがある……そんな想いで活動されている方々を井垣伸子センター長がインタビューするシリーズ。第3回目は、アメリカを拠点にパイロットとして活躍する青木美和さんにお話を伺いました。

みんなのジェネラボ・ポイント(井垣センター長コメント)

 今も昔も、パイロットは狭き門。しかもそれを目指すのが女性となれば、なおさらのことだろう。1994年、日本に女性のパイロットが一人もいない時代に、青木美和さんは、パイロットになるために、単身アメリカに渡った。英語が苦手だったせいで、どうやったらパイロットになれるか、その道を探すのに苦労し、パイロット訓練中も、管制官の聞きづらい音声には、常に悩まされたという。それでも、コツコツと道を切り拓き、パイロットになる夢をかなえる。

 最近では、後輩パイロットたちの相談にのったり、パイロットを目指す若者たちをサポートする次世代支援活動に力を入れたりしている。どんな困難も越えられる、不可能を可能にする挑戦は素晴らしいものーー多くの若い方々に、知っていただきたいお話です。

青木美和プロフィール

1994年に高校を卒業後、渡米。ボストン郊外での英語学校を経て、ワシントン州グリーン・リバー・コミュニティ・カレッジに入学し、1997年にはセントラル・ワシントン大学に編入。航空学で学士号、工業エンジニアリングで修士号取得。2008年、ホライゾン航空入社。不景気で一時解雇となり、グアムで遊覧飛行、飛行訓練、ドクター・ジェットの操縦を務める。2010年、ホライゾン航空に再就職したが、その後、プライベートジェットに移る。現在は、子育て休暇中であるが、パイロットを夢見る次世代をサポートする活動や、アジアの女性パイロットが集まる400名超のコミュニティ 「Asian Women in Aviation(AWA)」を運営している。AWAのビジョンは、「空の世界において成長における平等な機会の実現を目指す。」である。 

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