今田倫太郎 (株)アマナ代表取締役
子どもの頃、「夢を口に出して言い続けると叶う」という話を聞いて以来、夢だけは大きく持ち、それを叶えることをモチベーションにして前に進んできました。起業後、経済的には恵まれない時期もありましたが、諦めずに挑戦を続けたことで、今の自分があると思っています。
どんな境遇にある人でも、夢だけは自由に持つことができます。『50代からの生き方のカタチ——妹たちへ——』を読んで、逆境におかれても常に前向きに挑戦を続けている12人の女性たちの姿にとても共感しました。12人の女性たちに12通りの生き方があるように、みんながそれぞれ異なる生き方を見つけて突き進んでいけばいい——。私たちの世代はもちろん、さらに若い世代の人たちにも、この本をぜひ読んで頂きたいと思います。
世の中は、この12人の女性たちが育った頃に比べてずっと豊かになりましたが、最近は気力がない子どもたちが増えました。それはきっと、気力がない大人たちが増えたからではないでしょうか。
子どもたちに「夢を持つなんて恥ずかしい」と思わせてしまうのは、私たち大人が「夢が叶うのは嬉しい」ということを見せていないからだと思います。子どもたちに「人生って楽しい」と思ってもらえる社会とは、どんな社会なのでしょうか。
私は障害のある方々と携わる仕事をしているので、障害があっても胸を張って夢や希望を持てる社会、どんな人でも住みやすい社会を作りたいと思っています。私の挑戦は、この年齢になった今でもまだ継続中、叶えたい夢に向かって今も走り続けています。すべての子どもたちが夢を持てる社会を夢見て。